約 6,939,011 件
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/9160.html
ナイトウィザード3rd~キャラクターシート~ 名前 篠崎 宗真 (しのざき しゅうま) PL v-sx 年齢 15 性別 男 種族 人間 二つ名 錆色の狼 ワークス 中学生 カバー 中学生 瞳の色 黒 髪の色 黒 肌の色 肌色 身長 普通 体重 普通 使用経験点 総計:0(汎用特技:0/常備化:0) ◆キャラクターレベル CL 4 クラス 魔物使い/同調者 属性 虚/風 ◆ライフパス 出自 記憶喪失 キーワード 失われたメモリー 目的 力の探求 邂逅 沈黙 コネクション 印象 アウトロー 性格 知己には傍若無人、他人には用心深い ◆能力値 筋力 器用 感覚 理知 意志 幸運 基本値 7 11 9 7 6 7 CF修正値 プラーナ 2 5 ◆戦闘値 基本 クラス修正 レベル修正 特技 未装備 装備値 現在値 修正 ジャッジ C1 C2 命中 9 1 1 11 3 14 3 17 回避 10 1 1 1 13 0 13 0 13 魔導 6 0 1 7 -1 6 0 6 物攻 1 1 2 4 28 32 12 44 魔攻 0 1 1 6 7 0 7 物防 2 0 1 3 9 12 0 12 魔防 0 1 1 2 7 9 0 9 耐久力 21 3 3 18 45 45 魔法力 16 2 2 12 32 32 行動値 16 1 0 1 18 0 18 0 18 武装種別 装備名 重量/記憶 命中 回避 魔導 物攻 魔攻 物防 魔防 体力 魔法 行動 備考 右手 ガンフォーム 3/ 1 0 0 8 0 0 0 0 『射程:近距離』(修正適用済) 左手 武装具現タイプ /5 1 0 -1 4 6 2 0 -1 『射程:近距離』 その他 / 防具種別 装備名 重量/記憶 命中 回避 魔導 物攻 魔攻 物防 魔防 体力 魔法 行動 備考 頭部 / 上半身 / 衣服 / 籠手 / 装身具 クロスブリード 2/ 1 0 0 16 0 7 7 1 アクセ+カノン+アーマー OP / 所持品 / その他 / 装備合計 5/5 3 0 -1 28 6 9 7 0 装備可能値 現合計 装備重量 11 5 記憶容量 10 5 アイテム名 種別 所持数 効果 0-Phone 道具 1 Evil-EYE 道具 1 エネミー、トラップ識別+2 HPポーション 5 治癒力0でHP回復 MPポーション 5 治癒力0でMP回復 ◆特技データ 特技名 LV SL上限 タイミング 対象 射程 代償 条件 効果 ■一般特技 月衣 1 1 効果参照 自身 なし なし なし 自身の装備品、及び所持品を収納できる。GMが判断した物品は入れることができない。月衣内の物品は、イノセントにはいかなる方法でも発見できない。また、飛行状態なることが出来る。フォートレス内では飛行不可 月匣 1 1 効果参照 自身 なし なし なし 月匣を展開する。内部に存在するイノセントを無力化する。無力化されたイノセントはエキストラとする。1シーン終了時または、GMが終了宣言するまで持続する 能力UP:器用 2 3 常時 自身 なし なし なし 【器用】+SL ■同調者 メディウム 1 1 常時 自身 なし なし なし メディウム取得 ハーモナイズオーダー 3 3 常時 自身 なし なし 霊媒装備 霊媒以外の攻撃霊媒の射程内命中魔導ジャッジ+1(適用済)物攻魔攻ジャッジ+SL*3(適用済) ■魔物使い 魔物契約 4 5 常時 自身 なし なし なし SL個の魔物装備取得 魔物進化 1 5 常時 自身 なし なし なし 魔物一つの命中+2、物攻+SL*2(適用済) 魂の絆 1 3 常時 自身 なし なし なし [物理]or魔法 攻撃命中ジャッジ+2(適用済)攻撃ジャッジ+SL*3(適用済) クロスブリード 2 3 常時 自身 なし なし なし プリプレイにSL+1体の魔物を合成各項目ごとに任意の値を選択 ◆金額計算 アイテム名 値段 HPポーションx5 150,000 MPポーションx5 250,000 Evil-EYE 100,000 合計 500,000 設定 記憶喪失の少年。 周囲には記憶を失っていることは隠しており、自身の記録を元に篠崎 宗真という人間を演じている。 体の一部を魔物武装として具現化する能力と、周囲に浮遊する武器を具現化する能力を持ち、 多数の武器を駆使して戦うスタイルを取る。 最近、周囲に魔物武装を展開し、それを攻撃と防御の両方に取り入れる力を得た。 デモンズロードのリビルド権使用済
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/9216.html
ナイトウィザード3rd~キャラクターシート~ 名前 乾かなで PL チコラブ 年齢 16 性別 女 種族 人狼 二つ名 ワークス 女子高生・アイドル カバー 瞳の色 茶 髪の色 銀 肌の色 褐色 身長 157cm 体重 乙女の秘密 使用経験点 総計10(汎用特技10/常備化) CL 3 クラス 人狼/アイドル 属性 風/風 ◆ライフパス 出自 スーパーアイドル キーワード 人気者 目的 グルメ嗜好 邂逅 コネクション 印象 ナイスバディ 補足 ぼいんすらりどーん。安産型 性格 普段は元気、いざとなれば強引 補足 ◆能力値 筋力 器用 感覚 理知 意志 幸運 基本値 10 11 11 5 4 9 CF修正値 プラーナ 3 4 ◆戦闘値 基本 クラス修正 レベル修正 特技 未装備 装備値 現在値 C1 C2 命中 10 2 12 1 13 回避 11 1 1 13 13 魔導 4 1 5 5 物攻 ---- 2 1 9 12 3 15 魔攻 ---- 1 1 1 物防 ---- 1 1 4 5 魔防 ---- 2 1 3 3 6 耐久力 26 4 3 14 47 47 魔法力 12 1 2 6 21 21 行動値 16 2 1 19 -2 17 武装種別 装備名 重量記憶 命中 回避 魔導 物攻 物防 魔攻 魔防 体力 魔法 行動 備考 右手 素手 3 『射程:至近』 左手 『射程:』 防具種別 装備名 重量 命中 回避 魔導 物攻 物防 魔攻 魔防 体力 魔法 行動 備考 頭部 真紅の首輪 2 1 1 -1 クリムゾンハット相当 上半身 レザージャケット 2 2 2 -1 衣服 改造服 1 1 1 籠手 装身具 所持品 その他 装備可能値 現合計 装備重量 13 5 記憶容量 7 アイテム名 種別 所持数 効果 0-Phone 道具 1 MPヒールポーション ポーション 1 「治癒力:0」のMP回復 ◆特技データ 特技名 LV SL上限 タイミング 判定 対象 射程 代償 条件 効果 月衣 1 1 効果参照 自身 自身の装備品、及び所持品を収納できる。GMが判断した物品は入れることができない。月匣内の物品は、イノセントにはいかなる方法でも発見できない。また、飛行状態なることが出来る。フォートレス内では飛行不可 月匣 1 1 効果参照 自身 月匣を展開する。内部に存在するイノセントを無力化する。無力化されたイノセントはエキストラとする。1シーン終了時または、GMが終了宣言するまで持続する 獣化 1 3 セットアップ 自動成功 自身 5MP 【命中】ジャッジ+2・【物攻】ジャッジ+[SL×3]。シーン中継続・マイナー使用で解除 獣爪 1 3 マイナー 自動成功 自身 素手の「物攻」+[SL×3+3]するが武器装備不可。シーン中継続・マイナー使用で解除 獣の力 3 3 常時 自身 【物攻】+[SL×3] 獅子奮迅 1 3 メジャー 命中判定 範囲選択 武器 シーンSL回 対象に物理攻撃 野獣の一撃 1 3 メジャー 命中判定 単体 武器 BS・放心 対象に【物攻】ジャッジ+[SL×10]の物理攻撃 アイドルレッスン 1 1 常時 自身 能力値2つを選択する。選択した能力値+2器用・感覚に適用 格闘の心得 1 1 常時 自身 素手の「物攻」+3 能力値UP:筋力 3 3 常時 自身 取得時に能力値から1つ選択し、その能力値+SL。能力値ごと別の技能扱い ◆金額計算 アイテム名 値段 真紅の首輪(クリムゾンハット) 300,000 改造服 50,000 レザージャケット 100,000 MPヒールポーション 50,000 合計 500,000 設定 「乾かなで、いっきまーす!」 「フィーヒヒヒ……おっと、こんなのファンの皆には見せられないや」 知る人ぞ知る知名度のアイドル。だったのだがある日ウィザードとして覚醒した時に狼耳尻尾が生え、髪色と肌色が変化してしまった少女。 だがプロデューサーが何を血迷ったか「この方向性で行こう!」とか言い出したので特に気にせずアイドル活動を続けていたりする。 その御蔭で以前よりファンが増えたとか何とか。 アイドルとして活動する時はポニーテールにしていることが多いが、オフの日は縛らずストレートのロングヘアとしている。 また戦闘時やアイドル活動時以外は狼耳尻尾を隠している。 バストサイズはEカップ。シミやほくろのない滑らかな褐色肌。 侵魔との戦いにより下腹部淫紋を刻み込まれる。効果は以下。 羞恥快楽:恥ずかしいことをしたくなる 背徳快楽:やっちゃいけないことをしたくなる 性愛味覚:精液を飲みたくなり、精液の味で絶頂する 最終的にどこぞの悪の組織の肉便器へと堕ちる。 デーモンロード発売によるリビルド権使用済み
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/9164.html
ナイトウィザード3rd~キャラクターシート~ 名前 多々良 久島(たたら くしま) PL きゅうび 年齢 15 性別 男 種族 人間 二つ名 けら ワークス 神職見習い カバー 学生 瞳の色 髪の色 肌の色 身長 体重 使用経験点 総計10/12(汎用特技/常備化) CL 3 クラス 箒騎士/魔鎧使い 属性 火/火 ◆ライフパス 出自 天涯孤独 キーワード 目的 秩序の守り手 邂逅 尊敬 コネクション 印象 伝統衣装 補足 性格 主に尽くすタイプだが他人に厳しい部分も 補足 ◆能力値 筋力 器用 感覚 理知 意志 幸運 基本値 10 8 5 5 9 6 CF修正値 プラーナ 2 5 ◆戦闘値 基本 クラス修正 レベル修正 特技 未装備 装備値 現在値 C1 C2 命中 9 0 0 0 0 9 0 9 回避 6 1 2 1 0 10 0 10 魔導 7 1 0 0 0 8 1 9 物攻 ----- 1 0 0 0 1 3 4 魔攻 ----- 1 0 1 0 2 9 11 物防 ----- 0 2 1 0 3 20 23 魔防 ----- 1 2 1 0 4 15 19 耐久力 28 2 2 8 0 40 0 40 魔法力 15 3 3 12 0 33 0 33 行動値 10 1 0 0 0 11 -10 1 武装種別 装備名 重量 記憶 命中 回避 魔導 物攻 物防 魔攻 魔防 体力 魔法 行動 備考 右手 ファイアボール 4 0 0 -1 0 8 0 0 0 0 -4 『射程:近距離』 左手 クリスタルシールド 3 0 0 0 2 0 4 3 0 0 -2 『射程:』 防具種別 装備名 重量 命中 回避 魔導 物攻 魔攻 物防 魔防 体力 魔法 行動 備考 頭部 鉢金 2 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 上半身 ホーリーコート 4 0 -1 1 0 0 5 3 0 0 -2 スロット3(追加装甲版:物理/物防+3ヒーリングデバイス/治癒力+3) 肩 メサイアマント 2 0 1 1 1 1 3 3 0 0 -1 スロット3 衣服 ロンギヌス戦闘制服 1 0 0 0 0 0 7 5 0 0 -1 籠手 装身具 所持品 その他 合計 0 0 1 3 9 20 15 0 0 -10 装備可能値 現合計 装備重量 12 13 記憶容量 4 8 アイテム名 種別 所持数 効果 0-Phone 道具 1 MPP 2 ◆特技データ 特技名 LV SL上限 タイミング 対象 射程 代償 条件 効果 月衣 1 1 効果参照 自身 なし なし なし 自身の装備品、及び所持品を収納できる。GMが判断した物品は入れることができない。月匣内の物品は、イノセントにはいかなる方法でも発見できない。また、飛行状態なることが出来る。フォートレス内では飛行不可 月匣 1 1 効果参照 自身 なし なし なし 月匣を展開する。内部に存在するイノセントを無力化する。無力化されたイノセントはエキストラとする。1シーン終了時または、GMが終了宣言するまで持続する セイントブルーム 1 1 常時 自身 なし なし なし 種別:聖印の箒を所持 神罰代行者 3 3 マイナー 自身 なし 6MP なし 物防・魔防を+(SLx3)、シーン持続 魔鎧所持 1 1 常時 自身 なし なし なし 種別:魔鎧の箒を所持 覚悟完了 2 3 セットアップ 自身 なし なし なし 物攻・魔攻・物防・魔防ジャッジを+(SLx4)回避-20、シーン持続、マイナーで解除 カバーリング 1 1 DR直前 単体 至近 5MP なし カバーアップで行動済みにならず、行動済みでもカバーアップ可能 レンジドカバー 1 1 カバーリング 自身 なし 1P カバー カバーリングの射程を近距離に変更 シールドスタイル 1 1 常時 自身 なし なし なし 盾所持時白兵物攻+2 シールドスタイル2 1 1 常時 自身 なし なし なし 盾所持時物防魔防+2 ◆金額計算 アイテム名 値段 魔装 150.000 防具 2.650.000 消耗品 100.000 合計 設定
https://w.atwiki.jp/firetv/
VV-FireTV(箱) (箱)-音声認識対応リモコン付 12,980円 箱スペック FireTV Stick(棒)(棒)-音声認識対応リモコン付 6,480円 棒スペック (棒)-スタンダードリモコン付 4,980円 棒スペック (棒2)-音声認識対応リモコン付 4,980円 棒2スペック新型 FireTVシリーズヘルプ(公式)FireTV(箱)とFireTV Stick(棒)の違い リモコン基本情報 端末設定に関するクイックヘルプ 基本的なトラブルシューティング Amazon以外のアプリインストール方法App2Fire FireStarter dTV TVer DMM KODI Raziko Webブラウザ エミュ関係 google play movies / music 代替アプリ・機能niconico => nicoid YouTube => Android用Youtube Google Cast=> CastReceiver・FireTV用AirReceiver(有料)・FireTV用AirScreen Google Play Music=> BubbleUPnP・CastReceiver・FireTV用AirReceiver(有料)FireTVAirScreen radiko => Amazon Alexa・Fire TV用Silkブラウザ エムキャス => Amazon Alexa・CastReceiver・FireTV用AirReceiver(有料)・FireTV用AirScreen 日テレNEWS24 = FireTV用ブラウザ TBS NEWS= FireTV用ブラウザ BBC News Japan= FireTV用ブラウザ 動作する周辺機器ロジクールのマウスとキーボード iClever 超便利MiniワイヤレスBluetoothキーボード XBOX360コントローラー(USB接続) Tipsスクリーンショットを撮る iOSでミラーリング 汎用ミラーリング 5GHz帯WiFi マウスの代用ソフト 縦画面専用ソフトの横画面表示 リカバリーモード(箱) FAQQ. 音声認識リモコンでは何が音声で検索できるの? Q. Fire TV Stickには2種類ありますが、違いは付属してるリモコンの違いだけですか? Q. 5GHzの無線LANに繋がらない Q. スリープを簡単にしたい Q. 再起動を簡単にしたい まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください アットウィキモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み ワープロモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン一覧 @wikiかんたんプラグイン入力サポート バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問合せフォームからご連絡ください。
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/270.html
アルシャード3-758 アリアンロッド11-154 ダブルクロス7-748 アルシャード 3-758 【PC1(柊連司)用ハンドアウト】 つかの間の平和を味わっていたキミの元に届いた一通のメッセージ。 それは二万年の間レーヴァテインに隠されていたものだった。 「お願い、助けに来て──」 戸惑うキミの頭上に、一人の少女が落ちてきた。 【PC2(ヴィオレット)用ハンドアウト】 キミが土星決戦で破壊された艦内を修復していると巧妙に隠されたメッセージが発見された。 キミの作り手である七瀬晶のものだ。なんらかの方法によってこの時点で発見されるよう仕掛けてあったらしい。 「柊連司を伴って再びミッドガルドへ」 最優先のコマンドを受けたキミは、コタツの片づけもそこそこに主のもとへ向かった。 【PC3(トキノ・ケイ)用ハンドアウト】 今回キミの元に届いた指令は、これまでにない大規模な特異点の調整だった。 「二万年前のミッドガルドにおける超巨大奈落の発生阻止」 『跳ぶ』時間の幅も大きく、ましてや行き先は異世界というまったく未知の領域。 このミッションの成功のためには、その当時に建造されたというヴァルキリーとその主の協力が不可欠だ。 キミはさっそく彼の元に飛んだ。 【PC4(???)用ハンドアウト】 キミには気になる人物がいる。あいかわらず落ちたり下がったり忙しい日常を送っているようで、 時折ずいぶんと距離を感じる。キミはそんな現状に若干の不満を感じていた。 だがなんという偶然か、今まさに彼がトラブルに巻き込まれようとする現場に居合わせることが出来た。 今度こそ苦楽を共にするため、キミは強引に彼についていくことにした。 アリアンロッド 11-154 11-113を受けて PC1 コネクション:一本の魔剣 君の名はノエル・グリーンフィールド。世界を滅ぼそうとした神竜ゾハールを倒し、世界を救った英雄だ。 戦いの後、仲間達と旅をしている君は、かつての戦いで死んだ仲間の墓参りをすませ、今は近くの街で、両親へのおみやげを物色していた。 だが、突如空に赤い月が浮かび上がり、モンスター達の襲撃を受ける。 危機にさらされた君の前に現れたもの。 それは、柄の部分に蒼い宝玉がはめこまれた一本の剣であった。 PC2 コネクション:ダイナストカバル大首領 君の名はレント・セプター。ダイナストカバルが創り出した人造人間の魔術師だ。 街で教育係の少女、アルテアとくつろいでいた君に、大首領からの緊急連絡が入った。 世界各地で赤い月が観測され、それと同時に出現するモンスター軍団の攻撃で各地の支部に被害が出ている、というのだ。 そして、奴らの目的はノエルの捕縛、あるいは抹殺である、と。 大首領から君に、かつての戦いの時と同じ指令が出される。『ノエルを護れ』と。 PC3 コネクション:ガーベラ 君の名はクリス・ファーディナント。将来有望な若き神官戦士だ。 街の神殿にやってきた君は、そこで重傷を負ったガーベラと再会した。 彼女は、今にも倒れそうになりながら君に告げる。 突如、ディアスロンドがモンスター軍団に襲撃された。幸い教皇とノエルの母、ノイエは難を逃れたものの、二人を護るため戦ったゴウラが瀕死の重傷を負った、と。 さらにそいつらの狙いはノエルである、ともガーベラは言った。 ノエルが危ない。君は急いでノエルのもとに向かった。 PC4 コネクション:ジュライ 君の名はエイプリル・スプリングス。元情報部十三班のエージェントだったガンスリンガーだ。 一人街の郊外に佇んでいた君は、かつての仲間であるジュライとしたくもない再会を果たした。 適当にあしらって宿に戻ろうとした君だが、ジュライからの情報を聞くと顔色を変えた。 赤い月とともに出現するモンスター軍団を指揮しているのが、かつて薔薇の武具をめぐる戦いの中で死んだはずのフェブラリィだというのだ。 新たな戦いの予感を覚えた君は、急いでノエルと合流することにした。 PC5 コネクション:アンゼロット 君の名は柊蓮司。『下がる男』とも呼ばれる神殺しの魔剣の使い手だ。 例によって例の如く、アンゼロットに呼び出された君に、新たな任務が与えられる。 それは、異世界に逃走した魔王の討伐と、マジカル・ウォーフェアのどさくさで紛失した七瀬晶の魔剣の回収。 魔王を放っておくわけにはいかないし、大切な思い出があるあの魔剣を失いたくはない。 不幸中の幸いと言うべきか、両方とも同じ世界にあることは確認されている。 君はその異世界へ旅立った。……とんでもない方法によって。 リプレイのエピローグの続きをイメージしている。 ダブルクロス 7-748 紅き月が夜の街を照らす。 その光は街灯よりも明るく、斜陽の光よりも禍々しい。 "日常"より切り離された空間。 そこには闇に堕ちた者たちが、夜な夜なヒトの魂を求めて集うという。 そう、今日も――。 「こいつは、ちょっと厄介だぜ」 「そんなこと言われなくても分かってるさ!」 異形の群れの中心で、2人の男が背中合わせに立っている。 一人は鍛えぬかれた拳を、もう一人は不可思議な紋様が描かれた剣を構え。 「オレは柊蓮司。フリーランスの魔剣使いだ」 「俺は天花寺大悟。日本人だ」 背中で互いの体温を感じながら、顔も合わせずににやりと笑う。 ナイトウィザード 「紅き斜陽の剣 - Red Sunset Swords -」 ――嗚呼、二人の快男児よ! 熱き友情の契りを示せ! 同時上映: ナイトウィザード魔法大戦 THE MOVIE 武蔵野分校の甘い日々
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/188.html
―――280年12月下旬 ―――北海・政庁 その男は。とことん、影が薄かった。 後ろを歩いていても気づかれない。 政務をしていても気づかれない。 訓練の指導をしている時ですら、兵士達は気にも止めはしない。 もはや、存在感が薄い、などという言葉では済まされない次元の影の薄さなのである。 それは資質なのか、ある種の能力とでも言うべきなのか。 実際問題としては後者であるのだが、彼がそういった『才能』に恵まれていたのは紛れもない事実であった。 「孔融様」 「うお!?…な、なんじゃ王修か。 相変わらず影が薄いのう…」 己の使えるべき主にそんなことを言われても、彼―――王叔治の表情は揺るがない。 「歓談の中、失礼を承知でお伺いいたします。 この件についてご判断を」 「ふむ?…うむ、金は港の維持にまわせ。 とはいえ、使い道を縛らなければ、無用の金となる。 留意せよ」 「は。仰る通りに」 言葉と共に、王修は主に向かって一礼。 かくて、彼の姿は掻き消える。 「失礼、少々連絡に時間がかかってしまいました…おや、今、誰かいましたか」 「いや、誰もおらんよ」 目の前で会話していてさえ、この有様である。 苦笑しつつ、孔融―――王修の主は、懐に奇怪な形の『連絡用の道具』をしまった、やはり奇妙な格好をした客人の言葉に応じる。 「それで、孔融殿。 北海の政庁にいらっしゃるウィザード…王修叔治とは、どなたの方のことでしょうか。 どうやら、我々の組織が連絡を取れたのは、彼らしいのですが」 孔融は、さらに笑みを深くする。 「後ほど紹介しよう。 ところで、魔法使い殿。 秘事は睫とはよく言ったものだと思わんかね?」 「…は?」 孔融の客。 奇妙な仮面をかぶった男は、何を言われたのかわからず、ほうけたように口を空けた。 ―――280年12月下旬 ―――北海・政庁 「聞いたか? 化け物が下ヒに出たって話」 「いや、なんか兵として利用してるとかなんとか」 「俺は、三、四人の女が急に登用されたとか聞いたけどな。 で、化け物どもはその女たちに連れられてきたとか」 「はは、嘘に決まってんだろ」 「だよなあ…でも割と耳にするんだよ」 他愛もない噂話。 だが、そんな噂話に、王修は背筋を凍らせていた。 ―――下ヒまでも、か? 『世界は、狙われている』。 そんな言葉を、今更のように王修は思い出していた。 世界は、別の世界からの侵略を受けている。 王修は、それを幼いころから常識として学ばされていた。 この世界―――中華の「外」を含めた世界、すなわち「地球」の、さらに外界。 そこには、「地球」の豊富な資源を狙う者達がいるのだという。 「侵魔」と呼ばれる侵略者たちは、地球を覆う結界に侵入し、命を食らうのだという。 事実、王修自身も、幾度か侵魔とあい見えたこともある。 たった一度の例外を除いては、ほとんどが力の弱い存在ではあったが、彼は、百を超える侵魔を滅ぼしてきた。 そもそも、青州周辺の「侵魔」の掃討こそが王修の本当の仕事であり、北海太守孔融が部下、膠東侯国令の肩書きのほうが隠れ蓑なのである。 とはいえ、現実は少々異なっている。 世は乱世。孔融は、孔子の子孫だけあって確かに頭は切れるが、形骸的な方策を好み、武に関してはからっきしだ。 王修自身の生真面目さと、孔融の頼りなさが、王修を侵魔の掃討の合間に、政務に走らせる羽目となってしまっているのだった。 話は逸れたが。 とにかく、世界は絶え間ない侵攻に晒されている。 知る者がいようといまいと、それだけは絶対の事実なのである。 そして、その現実を知っているからこそ、王修は嫌な予感が止まらなかった。 各地のウィザード―――侵魔を滅ぼす者達―――と連絡が取れなくなっているという事実。 遠方から来る人々の口の端に上る、「化け物」の単語。 自分が所属するウィザード組織における、上司からの連絡。 それらの情報は、本来大衆に知られるはずのない「侵魔」の侵攻が、表に見える形で急速に進んでいるということを示唆していた。 「…けど、その規模の侵攻だったら、僕にお呼びがかかる前に、他のウィザードに声がかかるか。 それこそ、荊州四英傑とか」 嫌な予感を打ち消すため、そんな言葉を口にしたが、より悪い予想が、王修の頭の中をよぎる。 あるいは、自分の隣の屋敷に住んでいる「人造人間」も動員されるかもしれない。 そのことを考えると、ちり、と頭の中で音が鳴った気がした。 「王修、いいかのう?」 そこでやっと我に返った。 目の前にいたのは、彼の主である孔融だった。 慌てて立ち居振舞いをただす。 「は!なんなりと」 「ま、そんな堅くならずともよい。 客人から、お主宛にじゃ」 二重の意味で意外な言葉に、王修は戸惑った。 「は…? そんな、孔融様御自ら私に手渡す必要は」 「それが客人の意向でな。 至急目を通すように、とのことじゃぞ」 言われて、王修は素直に書簡を開く。 そこには、いくつものことが書かれていたが―――特に目を引いたのは、この一文だった。 『今からする私のお願いに、はいかYesでお返事してください』 間抜け、とも言える文言である。 体中から緊張感がになくなる。 なんでこんなものを孔融様に運ばせる羽目になったのだろう、と王修は溜息をつく。 だが、その溜息は、書簡の最後の言葉で一瞬にして消え去った。 『世界の守護者 アンゼロット』 息が止まる。 疑問が頭を駆け巡る。 自分のような下位のウィザードに、彼女のような存在から声がかかることなどあるはずがない。 だがしかし。 客人のあの仮面は、確かに――― 「どちらにせよ、北海は護ってもらうぞ、王修」 ―――疑問は、主の声で消え去った。 まるで、見通したような主の言葉。 孔融は、すべてを知っていて、言っているのだろう。 そう。どちらにせよ、自分のやるべきことはただひとつ。 主が治め。 民が住み。 そして、自分の愛すべき隣人がいるこの地を護るために。 「は。一命に変えましても」 『忍者』王修叔治は、身命を賭してこの度の戦に臨むことを決意した。 ―――280年12月下旬 ―――北海周辺 空を、見ていた。 落日の空は紅く。 夕暮れ時に、食事の匂いがする。 帰るべき家は「ご主人様」 帰るべき家は遠「ご主人様。お腹、すいた」 「………」 言葉を噤んだ少年の瞳に移っていたのは遠い日の幻か。 それとも美しいあの日々の思い出か。 どちらにせよ。というかどちらでも同じだが。 少年の隣にいる少女は、少年の現実逃避を許さなかった。 「…ご主人様?」 「うん、わかってるんだ、恋。 でも、少しくらい感傷に浸らせてくれても」 「ごはん」 いくら二度目だからって慣れるもんじゃない。 慣れてたまるか。 せっかく皆の食費を稼ぐ算段やら、学園生活やらが軌道に乗ったところだったのに。 翠と鈴々の暴れっぷりやら、星の傍若無人っぷりやらも少し―――ほんの少し、緩やかになったのに。 華琳の我侭にも、愛紗の小言にも我慢してきたはずなのに。 「……畜生―――――――!?」 叫ぶ声に答えるのは。 「………………?」 どうしたの、とでも言いたげな少女の顔。 ああ、わかってる。わかってるんだよ恋。 俺だって今すぐたらふくご飯を食べさせてあげたいさ! そうさ、あのはふはふごっくんはむはむぱくぱく可愛いぞ畜生!とか心の中で叫びつつ至福の時を謳歌したいさ!! でもこの状況がこれを許さないんだ! そもそもお前の悪癖が貧乏の原因だろうが! 恋の食費がどのくらい家計を圧迫しているかわからないあなたじゃないでしょう、一刀! ああ、わかってる、でもわかってくれ蓮華!思春! この可愛さの前には家計が赤字だってこともつい忘れて餌付けに走ってしま「ご主人様、危ない」 「…!?」 少女が、少年の前に立つ。 そこで、やっと彼は正気に戻る。 少年を正気に戻したのは、少女の行動も含めた、どこか懐かしい気配。 いや。懐かしいというにはあまりにも、短い期間ではあった。 ほんの数ヶ月。 たった数ヶ月離れていただけの、戦場の気配。 かつて、「外史」の世界において散々味わった、あの気配が、場を包んでいた。 「これは…」 「……わからない。でも、危ない」 少女は言葉と共に、拳を構える。 彼女に許された武器は己の体のみ。戦場を共に駆け抜けてきた伝説の武具は、今はない。 仕方ないことではあった。 少女と少年は、「この世界」にくる直前に、床を共にしていたのだから。 「なんなんだ…何かいるのか、恋」 「…………………………」 こくり、と頷く少女。 目を走らせれば、気配だけでなく、景色そのものが変化していた。 夕焼け、というにはあまりにも紅い空。 そして、有り得ざる紅い―――紅い、月。 それまでいた、街道はなくなり、荒廃した土地が広がっている。 少年にとって、生涯二度目となる異世界への訪問。 そして、再び巻き込まれる、戦乱の世界。 戦の幕明けは、獣の吼声だった。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/saiyuuryoutizu/pages/13.html
※本ページ各カテゴリの掲載地図数は最大3個までとします。 明らかに最高性能の地図が配布されたら2ch最優良地図まとめスレに報告の後、追加、又は入れ替えをして下さい。 新規カテゴリ追加、最優良候補の地図は、2ch最優良地図まとめスレでの検討後とします。 また、改造以外の発見者違いは配布後であれば、スレに報告し、全て載せて良いものとします。 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/ff/1267682666/1-100 2ch最優良地図まとめスレ (はぐめた) とむとむ 放たれし大地LV69 発見者とむとむ他、はぐれメタルオンリー7F最速 よしゆき あらぶる獣LV64 発見者よしゆき他、メタルキングオンリー8F最速 アロー けだかき大地LV58 発見者アロー他、お供の弱い水マップメタキン11F (ゴルスラ) エルナ あらぶる光LV72 発見者エルナ、ゴルスラオンリー9F最速 (ゴールド稼ぎ) 槍ドラ大富豪 残された魂LV84 発見者ヤス他、ツール不使用、時速188万G ジャギ 大富豪 大いなる岩LV63 発見者ジャギ他、ツール使用、時速300万越え (げんま集め) エミリオげんま とどろく空LV75 発見者エミリオ他、3F即げんま×2+体感げんま×1 水戸げんま 見えざる闇LV85 発見者ピヨ○○他、3F即げんま×2 (ソーマ集め) ゆりっぺⅣソーマ あらぶる悪霊LV87 発見者ゆりっぺ、9F10F体感ソーマ×4 代々木ソーマ あらぶる風LV63 発見者レナ○○他、9F即ソーマ×2 (SA箱マラソン) ゆりっぺ水ロッカー あらぶる夢LV64 発見者ゆりっぺ、ツール使用でS4A4B1回収約5分半 あら風73 あらぶる風LV73 発見者ベーヤン他、ツール使用でS8A4回収7分半 これに、まさゆきとロッカーあればOK! 修正や補足、性能に関するツッコミ、新最優良地図が発掘されたら随時情報お願いします 流通量を考慮した現すれちがいWiki厳選地図↓ http //www12.atwiki.jp/baramos/m/pages/93.html?guid=on 地図詳細が知りたい時は配布人さんWikiの更新が速い↓(勇気ある旅人さんwiki ) http //www31.atwiki.jp/masha-masha/
https://w.atwiki.jp/faren_ency/pages/170.html
ウィザード シャーマンがクラスチェンジを迎えたマジシャン系における最終クラスユニット。 魔法使い系の最上位ユニット、火水風土Aランク これに大量に居座られると非常に迷惑 -- 名無しさん (2008-10-17 01 48 15) これが数人育つと戦闘前の強化がとてもスムーズ。 MP回復の連打だけで簡単にランクアップするので作りやすいが、 それは敵方も一緒らしく、CPU陣営にもしばしば顔を出す。 -- 名無しさん (2009-01-30 01 13 13) 魔法各種Aというだけでも脅威なのだが ステータス強化して接近戦も出来てしまうバランスブレイカー -- 名無しさん (2009-07-25 21 48 11) 下位種と違って素顔が見えないためか、 ズラリと並ばれるとなかなか圧巻。 -- 名無しさん (2009-07-25 22 33 39) 某RPGの黒魔法使いっぽい見た目である。 しかし、それと違い攻撃だけでなく強化や補助も可能である。 -- 名無しさん (2009-11-15 21 10 44) 四属性Aも厄介だが、アーマーがかかると並のユニットの攻撃は耐えてしまう。 -- 名無しさん (2010-02-05 20 25 02) 一度ウィザード軍団での強化を経験してしまうと、 それまでのCランク魔法での強化が非常に面倒に感じる。 オリシナの強化魔法が大抵範囲2なのもこれが原因か。 -- 名無しさん (2011-08-19 22 57 31) 今作一番のぶっ壊れと言ってもいいくらい凶悪なユニット シャーマンでも十分強いのにさらに2、3ターンでクラスチェンジしてしまう 観戦プレイだとムクガイヤが大抵勝ってしまうのはこいつが簡単に揃うせい -- 名無しさん (2020-09-27 21 54 19) ムクガイヤに限らず初期配置やマスター雇用でマジシャン系を雇えるユニットは 20ターンひたすらスピードかけてMP回復してるだけで勝ち確になる 放浪人材でマジシャン系を拾えた時も、さっさとウィザードを作ると強化魔法を範囲2で使えて超便利 -- 名無しさん (2020-09-29 18 12 59) 魔力がそこまで強いわけではないので究極魔法はあてにならない アースクェイクで敵を釣りだしたり、範囲強化魔法で接敵までに死亡率を下げることがメインになる ただし序盤からウィザード軍団を作れるムクガイヤの場合「エレメントを壁にウィザードの集中砲火」も可能 -- 名無しさん (2020-10-09 17 19 45) 20体揃えるとすごい -- 名無しさん (2020-10-13 18 44 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/180.html
―――西暦280年12月上旬 ―――??? 「失礼します!アンゼロット様!!」 「…あ、相変わらず元気ですね…どうぞ」 明朗快活な声と共に、一人の女性がその部屋に入ってきた。 そこはここではないどこか。 世界とは異なる場所にある城。あるいは宮殿。 あまりにも美しい白い髪と、幼い顔には不釣合いな表情を浮かべた女性が中心に住まう世界。 老女のような幼女が紅茶を置いたのは、部屋に入ってきた女性が手にした書簡を重たげに開き始めてからだった。 「それで、どうでしたか?」 「…はい。すでに、中原、河北のウィザードとは連絡が途絶えています。 辛うじて、北海のウィザード1名と連絡が取れたに過ぎません」 守護者、と呼ばれる幼女の格好をした老女は、年相応の落ち着きをもって、続きを促す。 その一方で、書簡を開き、状況を説明する女性は、部屋に入ってきたときとは一転、沈んだ声で言葉を続けた。 「『隻眼の竜』、『疾風の白馬』…彼らもすでに、エミュレイターの手に落ちた模様です」 「ガッデム! 太守クラスか、それに順ずる者達がそうも簡単に…!!」 「…あるいは、元々エミュレイターが彼らの家臣や君主としてもぐりこんでいたのかもしれない、との分析も出ています。 事実、長安の董卓は魔王級のエミュレイターと認定されました」 「なぜ気づかなかったのか…とは愚問ですね。 それが彼らのやり口です」 「…」 世界の守護者はため息をつく。 それは、本心か、あるいは皮肉なのか。 彼女に比べ、はるかに年若い少女には、想像もつかぬことだった。 「…益州のウィザードは無事でしたか?」 「は、はい! 益州では、成都の『鉄の仁義』。永安の『霹靂の臥龍』、そして『悪夢』。 いずれも健在です。 彼らを中心に、防衛線を張り、エミュレイターを撃退している模様です」 「これを幸いと言えるかどうかは、この後の展開しだいですね。 荊州は…聞くまでもありませんか」 「はい!」 そう。 荊州には四人の優れたウィザードがいる。 人呼んで、荊州四英傑。 『轟雨の老鬼』、黄忠。 強化人間である彼の矢から、逃れられたエミュレイターは存在しない。 『荒ぶる猪』、?道栄。 勇者たる彼が現れたのは、世界が求めた故であろう。 『虎殺しの鷹』、鮑隆。 相棒である陳応とならび賞される豪傑。 世間一般では弓の得手とされるが、その実態は、優秀な忍者。 最後の一人の名前を頭の中に浮かべて、彼女―――アンゼロットは、今まで閉じていた瞳を開いた。 そこには、変わった形の宝玉が付いた剣を、後生大事に抱えた武将が一人。 きっと、いつもの彼を知っている人が今の彼を見ても、同一人物とは思わないだろう。 心の中の笑みと、全く別物の笑みを顔に浮かべ。 アンゼロットは、とても楽しそうに、言った。 「…というわけで、魏延さん、次の任務です♪ 中原の偵察をしてきていただけますね?」 「ふざけんなアンゼロットォォオオ!? 俺に軍務をやらせろぉっ!?」 『反骨の飛竜』。魔王の宿敵、あるいは守護者の玩具。 そう呼ばれる魔剣使い―――魏延文長は、いつものごとく、そしてあるいは、未来永劫そうなることが約定されているかのように、悲鳴を上げた。 ―――西暦240年12月上旬 ―――??? 「助けてください…!助けて…!」 助けを呼ぶ声に、何もできない。 わかってる、今行く、と言いたくても、それは適わない。 それはそうだ。 俺は夢使いでもなけりゃ、神様の生まれ変わりでもない。 「兄様が…下ヒの皆さんが…!」 だから、せめて、手を差し伸べようとする。 が、それはがん、という頭への衝撃で中断された。 痛みに戸惑う間に、景色はぼやけていく。 と。先ほどまで悲痛な表情を浮かべていた彼女は、どこか空恐ろしい顔でこちらを見ていた。 「…玄徳様?その方は?」 「嫁じゃ」 ―――!? 声にならない声が、した。 それが、自分の口から漏れたものなのか、幻聴なのかは区別がつかない。 とりあえず懇願の意を込めて、『彼女』に視線をむける。 しかし、彼女はただどこか透明な表情を浮かべているだけだった。 それが数秒か、数十秒か、あるいは数時間だったのかは、彼には見当がつかない。 長らく続いた沈黙は、或る意味、聞き捨てならない言葉で終わった。 「…やっぱり若い方がいいんですね」 「待てっ!?」 声が出た。が、もう遅い。 「色気ですねっ!?色気にやられたんですねっ!?」 「だから待てと言っとるだろうが」 「そうじゃ」 「お前は黙」 「玄徳様の…」 結局、その夢は、あまりにも、そう、あまりにもひどい終わり方をした。 「玄徳様のロリコンッ!胸好きッ!太ももマニアッ!節操無しっ…!!」 何故だか聞いたことのあるようなないような言葉をたたきつけられ。 何故だか遠く離れた場所にいる、彼女の爪先が。 彼の米神を打ち抜いたのであった。 ―――280年12月下旬 ―――永安・政庁 「起きたか」 「…」 「なんが」 上を見たら、やたらでかい胸のせいで、彼女の顔が見えなかった。 …そんなことを言ったら、今の倍は蹴られるだろう。 威力として、の話だが。 阿呆なことを考えつつ、劉備は上体を上げる。 どうやら、割と手加減なしで蹴られたらしい。 なかなか首が痛い。 「なにか言いたいことでもあるか」 「何もねえよ」 彼女―――孫家の娘が来てから、昼寝している時に蹴り起こされることはほぼ日課になっていた。 時にはただ寝そべっているだけの時ですら、蹴られることがある。 「…さて」 とはいえ、確かに寝ている場合ではないようだ。 用事ができた。 それも、是が否でも片付けなければいけない用事だ。 「諸葛亮、いるか?」 「はい」 彼は、劉備が起きている時からそこにいた。 背後。振り向くと、いつものような暑苦しい格好で、ゆったりと構えている。 劉備は、軍師に最低限のことだけを言う。 「悪いな、用事ができた」 「だと思いました」 笑みも浮かべず、ただそうとだけ、諸葛亮は答える。 彼が見通せなかったことなどない。 だが、それでも劉備は聞いた。 「何でわかった?」 「徐庶殿から承りました」 思わず、あたりを見回す。 よく見ると、木陰に、腕を組んだ格好の男がいる。 徐庶元直―――劉備が臣下の軍師にして、名うての夢使い。 悪夢を操る彼なら、確かに今見た夢の内容を知っていてもおかしくはない。 納得がいくなり、劉備は次の用件を言う。 「守りは?」 「人相手の、というのならしばらくは大丈夫でしょう。 エミュレイター相手の、というのであれば…」 腕を組むでもなく、ただ扇を整え。 「正直なところ、『大海師』がいなくなるのは厳しいです」 やはり表情は変化しない。 「ですが、いくのでしょう?」 「ああ」 傍らにある、雌雄一対の剣を手に取る。 立ち上がるまでは、一瞬。 それまで、ずっと細められていた劉備の瞳が、片方だけはっきりと開かれた。 「後のことは頼むぜ、諸葛亮。 甘と…そうだな、ついでに、『影』のことも頼む」 「阿斗様のことは?」 「忘れてた」 そして、歩き出す。 歩き出した、彼の横。 同調するように、劉備のことを蹴飛ばして目を覚まさせた張本人も歩く。 「…孫。 ついてくるのか?」 「ああ」 「訳も聞かずにかよ」 「言ったはずだ」 ふん、と彼女―――孫の姫たる、孫尚香は息を漏らす。 「あたしは、あんたの傍で戦うのじゃ」 さも当然のように言った孫尚香に、劉備は笑みを漏らす。 「…やれやれ。 働き者が多いな」 「…フ。全くだな」 「お前もだよ、徐庶」 政庁の一角から、劉備は立ち去る。 木陰にいた男は、すれ違い様にかけられた劉備の言葉に。 「どりぃ~む…」 意味があるかないかはともかく、そう答えた。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/213.html
―――281年・2月中旬 ―――北海付近・川辺 痛い。全身が、痛い。 視界を埋めるのは、まだ夜が明けきっていない、空。 春とはいえ、早朝。 少々肌寒く…その寒さが、一層痛みを助長していた。 「…えーっと。 何でこんなことになってるんだっけ」 「少々訓練に付き合っていただく、と。 そういった約束のはずでしたが」 声を聞きながら、よろよろと立ち上がる。 そこには、紺色の女中服を着た、甘寧―――あるいは思春という名の少女。 「うん。でも、流石に百本近く打ち込みされるなんて聞いてないなあ」 「当たり前でしょう。言っておりませんので」 「…うわあ」 「それでは、もう一本」 「流石にそろそろ死ぬからっ!? いや死なないまでもしばらく動けなくなるから勘弁!? というか怒ってませんか思春さん!?」 「怒らない理由があるとでも?」 視線の冷たさ、というものを測れたならば、それはきっと氷点下を示していたんじゃないかなあ、とかなんとか。 そんなことを思ってる余裕もない。とりあえず。 「言い訳を!? そ、そりゃあさ、俺の召使い扱いってのは思春も気に入らないと思うけど。 ただ、俺たちは、新参なんだ。 すぐさま将扱いってわけにもいかないだろ? しばらくしたら、正式な爵位が言い渡されるから、しばらく我慢してくれって、王修さんが」 「…そのようなことはどうでもいい」 「え?」 「北郷一刀、貴方は自分の立場をお忘れか。 恩に対しては、謝儀で応えるのが我々の流儀。 恩ある貴方がそう命じたならば、蓮華様や小蓮様の異論がない限り、私には拒否することはできない」 「あれ?えっと…それなら、その服? いや、でも。 あの、丈のない上着と布の格好は勘弁してほしいんだ。ただでさえ、女性の苦手な人がいて」 「…そのようなことでもない。 貴様…本当にわからないのか?」 あ、と。 思春の口調が徐々に乱暴なものに変わってきているものに、気づく。 まずい、と思うのと同時。 「何故、私があの者と同列に扱われている」 思春が指をさした先には、水浴びをしている恋。 ふるふる、と頭を振って雫を落とし。 「……?」 こっちを向いて首をかしげる。 「え、いや、そりゃ恋も一応今は俺の召使い扱いでして…」 「貴様がどう思っていようが、周囲から見たらあれは貴様の愛玩動物にしか見えん。 百歩譲っても、貴様が手綱を握っている猛獣だ」 「そういえば、星が前にそんなことを言ってたような…。 で、でもちょっと待ってくれって! 何で、思春がそんな風に周りの人たちに思われてるんだ!?」 と、そこまで言って、あることを思い出す。 下ヒで月匣から出たときに、自分は確か、思春を抱きしめた格好で目を覚ましたような。 確か、ソレを見て、傍にいた劉備がニヤニヤ笑っていたような。 「ま、まさか、あのおっさん!?」 「どうやら心当たりがあるようだな」 「だから待って!それは多分俺のせいじゃないっ!? いや、一部は俺のせいかもしれないけどっ!」 「問答無用…!!」 迫り来る、思春の得物。 うわー、もうだめだー、と。 そんな幻聴を、北郷一刀は耳の奥で聞いた。 ■■■ ―――281年・2月中旬 ―――北海付近・川辺 「人間って、丈夫なもんだな…」 よろよろと。 訓練用にと持出した剣を杖代わりに歩く。 おそらく、王修や劉備と約束した会合の時間までには、政庁に戻れるだろう。 しかし、疲労があろうが、痛みがあろうが、どうにかこうにか動けるようになれたのはいつからだったか。 政務を抜け出し、鈴々といろんな意味で遊びまくった後で、執務室の机の上にあった大量の書簡を、軍師にこれみよがしに見せ付けられたときか。 風呂で散々月や詠と愛し合った挙句、笑顔で深く怒りに燃えた未亡人に風呂の掃除を命じられたときか。 翠のことをいろんな意味でからかった後で、訓練を申し込まれたときか。 「はは…思い出せないなあ…」 「やれやれ…キミはそればかりだな。 エロスはほどほどにしておきたまえよ」 「いや、そんなつもりは…つもりは…」 ない、とは言い切れないよな、と続けようとしたところで。 ぼんやりと、振り返る。 流石に、このような登場の仕方を何度もされると、慣れてくるものである。 振り返ると、妙に色っぽい美女がいた。 年齢は二十代半ば頃だろうか。 とりあえず、一刀は頭に思い浮かんだ言葉をそのまま口にした。 「……ウィザード関連の方ですか?」 「ふむ…そうだな。 確かに関係があるといえばあるか」 やっぱりそうか、と考えながら。 この間会った麋竺という名の男の言葉を思い出す。 ウィザードは常識に縛られてはいけない。 全くもってその通りだ。 「王修さんか劉備さん、呼んできます?」 「いや、私が用があるのはキミだよ」 「え?俺?」 「ああ。 元々、色恋沙汰の願いというものは多いものだが、最近、やけに強い願いが多くてね。 それも、一人の人間に対するものばかりだ」 「…はぁ?」 これもウィザード特有の、常識に縛られないしゃべり方、という奴だろうか。 首をかしげる一刀に特に注意も払わず、美女は言葉を続ける。 「あるいは、恋ですらなく、色に直結した願いも少々あったが…なに、割と珍しいことだったのでね」 「えっと、理解できないんだけど」 「キミに助言すれば他の者達も少しは困るだろうという下心もある。 まあ、冗談と思って聞いてくれたまえ」 何故、頷いたのかは、一刀にもわからない。 ただ、そこはかとなく、その女性は神秘的だった。 どこか有無を言わせぬような存在感があったのだ。 「とりあえず…寿春、濮陽、呉。 そこからは非常に強い願いが感じられた。 あとは、下ヒ、南皮か。それぐらいだな。 まあ、健闘を祈る」 「いや、なんのことだか、さっぱり…」 「まだ、わからないのかね? キミのことを思っている少女や女性が、それだけこの世界に来ているということだ。 全く、キミのいた世界には…」 ■■■ 第四話『恋する姫が多すぎる』 ■■■ ―――281年2月下旬 ―――北海・政庁内 「麋、探索の結果は?」 「いくらかの軍資金は手に入りました。 といっても、雀の涙程度ですが」 「いや、ないよりかましだろう。 で、孫。兵の方は…集まったか?」 「ああ。お前の眼に適うかはわからんがな。 すでに北海には三万以上の兵がおる。足らんか」 「…いや、予定通りさ。 そう多くの兵がこの短期間で集まるとは思ってない」 劉備は言って、笑う。 政庁の一室。 比較的広い部屋に、孔融軍に所属する武将たちはいた。 劉備玄徳に、孫、麋の両夫人。 加えて、王修、北郷一刀、そして新たに加わった甘寧の6人である。 ちなみに、武安国は兵の調練に当たっており、呂布は、いても意味がないだろうということで席をはずしていた。 まあ、いつの間にかいなくなっていた、とも言うが。 上座にいるはずの孔融もまた、ここにはおらず。 代わりに、劉備が議事の進行を務めていた。 「あとは、兵の熟練か。 その辺りはどうだ、北郷」 「見た限り、歩兵部隊は思春のおかげで、割と戦えるようにはなってると思う。 まあ、恋と騎馬部隊は予想通りなことになっちゃってるけど。 どう思う、思春?」 と、一刀は隣に座っている甘寧に伺いを立てる。 女中服を着た彼女は、いつもどおりの無表情で、呆れたのか軽蔑しているのか、よくわからない視線を一刀に返す。 「貴方がわかっていなくてどうするのです」 「実際、前もし愛紗と星にまかせきりだったしなあ」 溜息もなし。 是非もない…とは彼女の本当の主の口癖ではあるが、そう言わんばかりの様子で甘寧は口を開いた。 「…歩兵部隊の仕上がりは良好です。 弩兵部隊については、攻城、野戦、共に高い練度で纏まっているといえるでしょう。 最も、弩兵部隊は元々いた武将が有能だったのでしょうが」 「だ、そうです」 「了解…と。 この数とある程度の練度があれば、野戦については、とんでもない化け物がでてこない限りどうにかなるか。 悪くはないが…何せ、陶謙軍の兵は五万、張角軍の兵は四万以上…かよ。 もう少し減らんことには、攻城は厳しいか」 どこか、呆れた様子で劉備は地図を見る。 「陶謙軍の兵の増え方が異常ですね…やはりベール=ゼファーの力でしょうか」 「さあな。どちらにしろ、防戦を始めることから考えたことがよさそうだがね」 眉間に皺を寄せている王修に対し、劉備は笑っている。 ちなみに、北郷一刀といえば。 甘寧が汲んできた茶を飲みながら、のんびりとしていた。 「先手を打って攻めるには、どうあがいても兵力不足…となれば、待つしかないかな。 どうだろ、劉備さん」 「その通り、だな」 「だからと言って、日和っている状況ではないと思いますが」 ちくり、と指摘する甘寧の言葉にも、さして一刀は動じない。 というか、むしろ―――以前より、余裕があるようにも見える。 「手厳しいなあ」 「ま…のんびりするなら今のうち…という気はするがね」 同じように、肩をすくめる劉備と一刀。 それを見た甘寧は、眼を細める。 また、孫夫人と麋夫人は、互いに顔を見合わせていた。 口を開いたのは、王修。 「―――まるで、劉備さんが二人いるみたいですね」 「そうですかね?」 「そうかぁ?」 返す言葉も、同期して。 ほら、という王修の言葉に顔を見合わせるのも同期する。 「そっくりじゃな」 「全くですね」 苦笑い、というか、疲れた、というか。 そのような感じの二人の夫人の声。 劉備は、というと。眼を伏せたまま、顔に手を当てていた。 「…そうかよ。 ところで、北郷。 お前さんの知り合いに…孫権、って名乗る女はいないか?」 言葉は返さず、眼を見開く一刀。 加えて、その横では、甘寧がその視線を鋭くする。 「寿春に偵察に行ってる文長…魏延から連絡があった。寿春に、そう名乗る女の武将がいるらしい。 呂布奉先、甘寧候覇ときて、孫権仲謀ときたもんだからな、まさかと思って」 その言葉を言い切る前に、甘寧が席を立つ。 「その話、詳しく聞かせてもらおう…劉備玄徳」 「ったく…血の気の多い女が多いな」 「劉備さん。俺からもお願いできますか?」 「構わんさ。もとよりそのつもりだったからな」 ま、すぐ終わる、と。 そう言って、劉備は懐に手を入れた。 ■■■ ―――281年2月下旬 ―――??? 「おぉい…雷薄…」 「どうした陳蘭」 「生きてるかあ…」 「どうにかな。が…流石に気が狂いそうだな。 感覚がおかしくなってきた」 「やべぇなあ…このまま…土の中に閉じ込められて…俺たちは死ぬのか…」 「…待て、陳蘭。 今なんて言った」 「死ぬのか…」 「その前だ」 「土の中に閉じ込められて…」 「…それだ。 何で今まで気づかなかったんだ、俺たちは。 いやまあ実際は石に囲まれてるわけだが…やらねえ意味はない」 「ああ…もうだめだ…」 「…チ。本当にこっちはもう駄目かもわからんな。 いいか、陳蘭。まだ正気が残ってるなら聞け。 お前、『アレ』を使えたはずだな?」 「アレって何だよ」 「わからねえのか。 だからな…」 ■■■ ―――281年2月下旬 ―――寿春・政庁内 「一刀!一刀なの!? まさか…貴方もこの世界に来てたなんて…! え?思春もいる? …思春!よかった…。穏もこの世界に来ているの? はぐれた?ええ、わかってる。 とりあえず、合流しましょう…今すぐ来る?それは無理…」 「ちょっとお姉ちゃん! 私にも替わってよ!」 「小蓮!?わ、わかっている…思春。すまないけど、一刀に替わって。 ほら、小蓮?けれど、あまり」 「やーっほ――っ!か・ず・と! 貴方の妻が…って何?その声? あー、まさかお姉ちゃんの方がよかったの? そんなことはない?本当?」 「小蓮!少しは落ち着きを持て! 見ろ!魏延殿も呆れているではないか!」 「なぁにぃ~? さっきまでお姉ちゃんだって一刀一刀ってはしゃいでたじゃない。 それを棚にあげて何言ってるのよ」 「むぅっ…!?」 「一刀?うぅん、なんでもないよ。 それで、一刀は元気だった? 思春や呂布がいるから大丈夫? むむむむ…それはそれで何かやだなー」 と、そんなことを『携帯電話』越しに話している小蓮―――孫尚香。 彼女の姉であるところの蓮華―――孫権は、溜息をついた。 「…何がむむむか。 すまぬ魏延殿、助かった。 貴方のおかげで、北郷一刀と連絡をとることができた。礼を言う」 「おう。ま、大したことじゃねえって」 やや離れた場所では、腕を組んだ青年が、穏やかな笑みを浮かべている。 「にしても、偶然に偶然が重なってよかったぜ。 まさか、あんたたちが北郷の知り合いとはな。 見張りに見つかったときはどうなるかと思ったけどよ。 かばってくれて、こっちも助かった。 しかし大丈夫か?あんたらも、一応ここじゃ結構な立場の武将じゃないのか?」 「それこそ気にするな。 私達は、もうここにいる必要はない。 もとより、ここの主に立てる義理などないしな」 「そうか。 ま、俺ももう少し寿春を探してみたら、蘆江に行くか。 孫権も知らねえんだよな? 陳蘭と雷薄って名前の奴らなんだが」 魏延の問いに、孫権は首を横に振る。 そうか、と言って、魏延はいままで寄りかかっていた壁から背を離す。 「すまないな、力になれないで」 「いや、さっきも言ったろ? あれで十分だって…と。そういや、あんたらはこれからどうするんだ?」 「ああ…と、しばし待て。 小蓮!いい加減にしないか!そろそろその通話機を魏延殿に返せ!」 「えー」 「えー、じゃない!」 「でも、もう一度だけ一刀がお姉ちゃんと話をしたいって言ってるよ?」 「そ、そう?それなら…」 「案外あんたも現金だな…」 肩をかくり、と片方だけ落とす魏延。 そして。 「全くだね。 袁術も、人を見る眼がないよ。 まあ、そのために僕が詰めていたんだけどサ?」 声は、壁の向こうからした。 空間を歪め、壁から現れるのは少年。 黒い滑らかな素材で作られた奇怪な衣服と、マント。 「…何者!?」 「その格好…夢使い!?」 「ご名答。残念ながら、人間じゃないけどね」 「新手のエミュレイターかっ!」 魏延は虚空に手をかざす。 空間が開き、そこから一本の『薙刀』が現れる。 『月衣』から己の武器を抜いた魏延に。 自ら人間ではないと名乗った夢使いの少年は、言う。 「ふ…どうやら、ベール=ゼファーの情報は真実みたいだね。 魔剣はどこにやったのかい、魏延文長?」 ■■■ ―――281年2月下旬 ―――??? 「プラーナの反応だと!? それも複数か!?」 「へっ…どうでもいいぜ。 俺はこの一撃に全てを賭ける! プラーナを全て解放! 全て魔導力の達成値に!!」 「待て、陳蘭!状況がわからねえ! ここはしばらく様子見を」 「待ったなしだぁっ!! もう宣言は終わっちまったぜぇっ!!」 「この弩阿呆! 状況を確認してから動けといつも言ってるだろうが!」 「土よ、鉄よ、石よ! そこに住まう精霊たちよ!! 我が意志に従い、その形を変えよ! 穿つは穴、徹すは虚空!!」 「聞いちゃいねえ!? くっ…どうにでもなりやがれ…!!」 「くらいやがれっ…!!」 ■■■ ―――281年2月下旬 ―――寿春・政庁内 現れた少年の姿は、どこか、ナイトメア―――徐庶に似通っていた。 だから夢使い、というわけでもないのだろうが。 「お前なんぞに姓名と字で呼ばれる筋合いはねえ。 ったく、なんだってどいつもこいつも」 「じゃあ、反骨の飛竜、とでも呼ぼうか?」 「反骨って言うなっ!?」 「…やれやれ、わがままだね。 それでは、『下がる男』、と。これで満足かい?」 「下がるって言うなあっ!?」 叫ぶ魏延に対し、夢使いの少年は肩をすくめる。 「魔剣もない、ただの『使い』の分際で随分とえらそうな物言いだね」 「つかっ…!」 「だってそうだろう? 己の半身である魔剣がない魔剣使いなんて、恐れるに足らず。 たとえキミが世界を幾度も救った、高レベルのウィザードだとしてもね」 罵詈雑言、というにもほどがあるだろう。 魏文長の怒り、ここに極まれり。 最早その腕は振るえ、薙刀を今にも振り出さんとするその様子に、孫権と孫尚香が何かを言おうとする前に。 魏延の体から、急に力みが抜けた。 瞳からは怒りが消え、かわりに宿るのは闘志。 まるで、別人のような変化に、動きを止める、孫権と孫尚香…そして、夢使い。 「…そんなこと言っといて、後で吠え面かくなよ」 もはや緩みも力みも消えている。 薙刀を構え。 魏延は近くにいる、孫権と孫尚香に呼び掛ける。 「ここは俺が引き受けた。 あんたらは、逃げろ。 こっからずっと北にいけば、北海って都市につく。 そこに、北郷がいるはずだ」 しかし、姉妹はその呼びかけを無視。 孫権は直刀を。 孫尚香は円形の武具を手にし、それぞれ戦の構えを取る。 「魏延殿。 残念だが、その言葉は聞けん」 「そーそー。恩人の危機を見捨てるわけにはいかないの。 せっかくだから、一刀にみやげ話の一つもほしいしね」 至極生真面目な孫権。そして、言葉だけは気楽な彼女の妹。 立ちはだかる二人の少女に、夢使いは不快な感情も顕に顔をゆがめる。 「簡単に言ってくれるね。そんなに僕が弱くみえるかい?」 「うん」 あっさりと。 言って頷いたのは別の世界の孫呉の姫。 「…何?もう一度言ってくれないか? そんなに僕が弱く見えるのかい…?」 「うん。だって、まるっきり雑魚って感じじゃない。 三下根性が染み出てるしぃ?」 「貴様ッ…! 袁術が重用しているからと調子に乗って…!! 生け捕りにしようと思っていたけど、止めだ。 その心、悪夢で壊してやるッ…!」 怒りに飲み込まれなかった魏延。 片や、大した捻りもない挑発に飲み込まれた夢使い。 結果から言えば、すでにこのとき、勝敗は見えていたのだろう。 妹と夢使いのやり取りを聞いていた孫権は、妹にこれ見よがしに溜息をつく。 「…ふぅ。いらぬ挑発をするな、小蓮。 それとも、これは何かの策か?」 「てへ。思わずやっちゃった」 「いくぞ、魏延文長!そして孫権仲謀、孫尚香! この僕の力、とくと見せてやる…!」 美しい顔を怒りに歪める少年の姿をしたエミュレイター。 「来るぞっ!!」 思い思いの体勢をとる魏延と、孫姉妹。 転機はここで訪れる。 声は、下から。 異変もまた、下から。 終末は、下。 つまり。あるいはこれも、魏延文長の力、ということなのだろうか。 彼自身に言わせれば、ただの偶然だ、と顔を真っ赤にして否定するだろう。 とはいえ、偶然にしてはできすぎているのも事実ではあった。 『くらいやがれっ…!! トンネルゥウウウウウウウウウウウウウウ!!』 叫びと同時、巨大な穴が。 夢使いの少年と、魏延の足元に、開いた。 ■■■ ―――281年2月下旬 ―――寿春・政庁内 そしてこれが、結末。 「と、いうことがあったのよねー。 傑作だと思わない、一刀」 『…魏延さんに同情するよ』 「あはははははは!」 『冗談じゃないんだけどね』 「うん、うん、わかってるって」 『笑いをこらえながら言われてもなあ…』 「あ、お姉ちゃんがうずうずしてるから、替わるね?」 「小蓮!…全く。 それで、一刀?これから、どうするの?」 『ああ、もう北海から出て、そっち向かってる。 俺と、知り合いのウィザードの人が迎えに行くよ』 「うぃ…ざーど? それは一体、なんなの?」 『後で説明する。 長くなりそうだし。 それより、状況を整理してもいいかい?』 「ええ」 『二人は、こっちの世界に来てから、袁術―――寿春を治めてる人の下で働いてたんだよな?』 「そう」 『で、給料分以上働かせられて、そろそろ袁術に我慢がならなくなったところで。 寿春に潜入してた魏延さんに会った』 「そうだねー」 『って小蓮に替わったのか。 まあいいや。 魏延さんをかばった蓮華と小蓮は、話をするうちに、俺と魏延さんが会ったことがあるって知ったんだな? いや、俺は実際は魏延さんと話したことはないわけだけど』 「うん」 『魏延さんが、劉備さん経由で俺と連絡をとってくれて。 で、俺と電話…“0-phone”だっけ?…で話をしてる最中にエミュレイター…まあとにかく、なんか変な格好をした男が出てきて。 そいつと戦おうとしたら、地面に穴が開いて。 蓮華と小蓮は巻き込まれなかったけど、魏延さんは落っこちて。 で、落ちるときに魏延さんの持ってた薙刀がそいつにささって、その男は消えた、と』 「…ええ。 最期に『これが下がる男の力か…』と言っていたけど、何のことだったのかしら」 『今度は蓮華ですか。 いや、何も言わずに替わらないでね?』 「ご、ごめんなさい」 『俺も久しぶりに二人と喋れるのは嬉しいけどさ』 「だよね~」 『だからせめて替わるときは一言欲しいなー、と思ったり思わなかったり』 「ぶーぶー!声を聞けばシャオかお姉ちゃんかなんてわかるじゃない!」 『いや、そうなんだけどね? こっちとしても、いろいろと事情があるんだ』 「あ、そうだ! 実は、もう一つ、一刀にはおみやげがあるの!」 「小蓮…まさか、本気であれをやる気なの?」 『な、何?何をやる気? ちょっと心配なんだけど』 「だいじょーぶっ! ほら、黙って妻を待つのも夫の役目なんだからねっ! 一刀はどっしり構えて、シャオ達を迎えにくればいいのっ!」 『何か所々逆のような気がするなあ…』 楽しげに『0-phone』で想い人との会話に興じる二人。 一方、捕らわれの身だったウィザードと、下がったウィザードは、暗い空気を纏っていた。 「と、ところで魏延様。 俺達はこれから…」 「…お前らのこと、アンゼロットが呼んでるぜ」 「うわあああああああああああああああああ!? なんてこったぁ!?終わりだ!この世の終わりだぁっ!?」 「落ち着け陳蘭」 「逃げるぞ雷薄!とりあえず山賊にでもなって袁術の財宝を奪うんだ!」 「馬鹿野郎。逃げても余計状況が悪化するだけだろうが」 「…いや、俺が嘘の報告してもいいんだけどな」 「いえ、ロンギヌスのイレギュラーメンバーである魏延様にそのような手間をかけるわけには参りません」 「待てっ!?俺はロンギヌスじゃねえ!? いつの間にそんな肩書きができてんだ!? 「いやだーっ!?俺は逃げるー!!逃げて山賊になるー!!」 「逃げ切れる算段がありゃあそうしてもいいけどな。 ほれ、行くぞ…それでは失礼します、魏延様」 「な、なんつーか……お前らも、大変なんだな」 「魏延様ほどではありません」 そういいながらも、憂鬱そうな雷薄の顔は、かぶった土と同じような色をしていた。 【孫権の登用に成功しました】 ← Prev Next →?